ー 経験を重ねた今、この仕事についてどう思いますか。

鋳造作業は多くの工程があるので覚えることも技術を身につけることも大変です。そんな中、私が20年以上仕事を続ける事が出来たのは、この仕事に夢と希望が持てたからです。
私が入社した当時、松井秀喜選手の少年像の製作に携わりました。まだ技術が未熟だったので私が担当したのはバットです。松井秀喜ベースボールシージャムの正面に設置した時、関係者の方々が、「すごく良いね」ととても喜んで下さいました。この時感動を与える仕事に誇りを感じました。早く技術を身に着けてもっと大きな作品を作りたいという目標が持てたのです。
今は仲間にも、ものづくりの楽しさを知ってもらいみんなが天職と感じられる様、育成指導に努めています。

ー 会社の良いところは何ですか。

年に一度社内研修として、自社で製作した作品を観光を兼ねて見学します。東京へ行った時は世田谷のサザエさんの銅像などを見に行きました。若手の社員は、自社で製作したものが全国にたくさんある事を知り感動します。 中には「これは私が作った!」と嬉しそうに自慢する人も。
また職場には釣り好きが多く、年に数回 遊魚船を貸切りジキングなどの釣りを楽しんでいます。女性社員も時々、女子会として食事を楽しんでいるようです。内容は残念ながら教えてもらえませんが（笑）仲の良さは平和合金の魅力のひとつかもしれません。

ー 平和合金に入社したきっかけ、決め手は何でしたか？

大学では金属工芸を学び、4年生の頃は主に鋳金で制作していたので高岡銅器に関わる仕事がしたいと考えていました。
平和合金は鋳造から仕上げまで自社で行っていて、それぞれの工程に職人さんたちがいるので自分に合う仕事が見つかるかもしれないと思ったのがきっかけです。

ー 今後の目標を教えてください。

平和合金には素晴らしい技術をもった専門の職人さんがたくさんいらっしゃいます。私ももっと経験を積んで、先輩方のようなスキルを身につけ、手際よく作業できるよう頑張っていきます。